ぶらり北欧、街あるき 第3回「北欧のスーパーマーケット探検〜フィンランド編〜」
みなさんこんにちは!
「ぶらり北欧、街あるき」、
第3回は「北欧のスーパーマーケット探検〜フィンランド編〜」です。
日中は買付がメインでなかなか観光ができない中、
晩ごはんの調達がてら立ち寄るスーパーマーケットはお楽しみの1つ。
プライベートの家事では食事全般を担当しているのもあってスーパー自体大好きなのですが、
グッドデザインの宝庫は1時間いても全然飽きないほどです。
今回はヘルシンキの街中のスーパーマーケットをご紹介していきます。
商店の多くが18時前後に閉店してしまう中、特に中心部のスーパーは夜遅くまで営業しています。
ma-la 7-22は月-土曜は7-22時営業、suは日曜日という意味。
「Tervetuloa」=「ようこそ」です。
第1回でも別のものをご紹介しましたが、牛乳パックのデザインはどれも秀逸ですね。
バターの容器も本当に素敵。
カラフルでかわいらしいけれどうるさくないパッケージに惚れ惚れしてしまいます。
乳製品といえばチーズも。
こちらは左側についている水色の鳥のマークに注目です。
フィンランドの国鳥・白鳥をデザインしており、フィンランド産ということです。
フィンランドでは国産製品への信頼度が高く、
選ぶ時にわかりやすいようになっています。
食の安心・安全はもちろん国内の産業を守るという意味で、ぜひ日本でも採用してもらいたいものですね。
お次は野菜売り場にて。
左のはかりにたくさんある数字のボタンは、野菜や果物の種類に対応しています。
ボタンを押してから野菜をはかりに乗せると、その重さの分の金額とバーコードが印字されたラベルがプリントアウトされ、
自分で袋につめてラベルを貼ってレジへ、という仕組み。
お店・出荷元としては個別に包装しなくて良い上、お客側からすると必要な量に応じて買うことができます。
つまり包装材と食材のムダの両方を減らせるというとても画期的なもの。
ちなみにパンも同じような販売方法です。
エコでサステナブルな暮らしの先頭を行く北欧ならではですね。こちらもぜひ日本で採用を!
さて、調味料・保存食コーナーに移動です。
何気ない普通のケチャップですが、ボトルがかわいくて。
ちなみにトマトケチャップはフィンランド語で「Tomaattiketsuppi(トマーッティケツッピ)」と何ともかわいらしい響き。
ケチャップの隣のマスタードのボトルもいい。
マスタード=「Sinappi(シナッピ)」!
フィンランド語と日本語は世界のことばの中で同じグループらしいのですが、
それもあってか日本人からしたらかわいらしい音の言葉がたくさん。ざっくり言ってローマ字読みでOKです。
1200〜1300円程度と高額ですが、それでも空港のおみやげコーナーよりは3〜4割ほど安かったです。
ムーミンのチョコやビスケットなどもあるので、スーパーでおみやげを探すのもリーズナブルでおすすめですよ。
さて、最後はびっくり編。
ぎっしり詰まったオリーブが一瓶100〜150円くらいとかなりの安さで、オリーブ好きとしては羨ましい限り。
スペイン産が多いですが、同じEU内だからでしょうね。
第2回でご紹介した、ヘルシンキで豆腐が高いのと逆の現象だと思います。
ドングリって食べれるものだったとは...!
マッシュルームは拳くらいある超巨大サイズです。(上の段が日本で売っているくらい)
そして圧巻のエナジードリンクコーナー!
大きな冷蔵ケース2つに渡ってずらっと、10種類以上の商品名で売られていました。
日本でも最近増えてきましたが、お国柄かもしれませんね。
いかがだったでしょうか?
以上はほんの一部ですが、スーパーマーケットに行くだけでも現地で暮らしてみたいと思わせてくれるほどでした。
買付時はホテル滞在ばかりで冷蔵庫も無いので買えるものは限られるのですが、
いつかアパートメントステイをして食材を買い込んで料理を楽しんだり、暮らすような旅をしてみたいと思う今日この頃です。
次回はまた少し違ったスウェーデンのスーパーマーケットをご紹介しますね。
どうぞお楽しみに!
・プロフィール
和田英朗
2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、2012年に北欧ヴィンテージ専門のWEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。
年に1回程度、フィンランド・スウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、催事にも積極的に出店している。