北欧Nordicshop きまぐれミニコラム

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ぶらり北欧、街あるき 第4回「北欧のスーパーマーケット探検〜スウェーデン編〜」

みなさんこんにちは!

「ぶらり北欧、街あるき」、
第4回は先日のフィンランド編に続き「北欧のスーパーマーケット探検」。今回はスウェーデン編です。

5月上旬まで北欧買付に行ってきたので、その時の写真も交えてご紹介していきます。

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ヘルシンキがこじんまりとした街なのに比べて、
ストックホルムはアパートメントが立ち並ぶ大都市でスーパーの数も多め。

特に市街の中心部にあるスーパーは広く品ぞろえも充実していて、デリコーナーも見ているだけで楽しいですよ。

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ハムもまるごと並んでいたり、

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海外のアニメでしか見たことのないような巨大なチーズも。

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スウェーデンの国旗が立っているのは国内産のしるしです。


番号札を取って順番に呼ばれる対面式の販売で、
1人で食べきれなかったりちょっと急いでいたりする場合は、
すぐ近くセルフのデリコーナーも便利です。

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写真がいまいちですが野菜だけでも20種類ほど、
マカロニサラダやチーズも数種類ずつあってこちらでも十分すぎるほど。

大きめのお店だとエスニックフードのデリも見かけたり、

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ソウルフードのミートボール&マッシュポテトも用意されています。


対面販売のデリは大型店に限られますが、
セルフのデリは中規模以下のスーパーでもフィンランドに比べてよく見かけたので、
ストックホルムは1人暮らし率が高いことがうかがえます。

実際に1人用の食事の量が調整できて便利なので、ホテル滞在の買付中は何度もお世話になりました。



お次は野菜売場。
スウェーデンの食卓に欠かせないハーブをポット売りしているのが目立ちます。

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バジル、イタリアンパセリ、ディルなどおなじみのハーブはもちろん、
タイム、オレガノ、ミントなど10種類以上と豊富な品揃えです。

日本のスーパーでは切られてパックされているのが主流ですが、
スポンジに植わったポット式だと長持ちするので使いやすいですよね。

個人的にベランダでハーブを育ててはいますが、日本でももっと取り入れてもらいたいものの1つです。



スウェーデンらしい豪快な売り方の玉ねぎも見かけましたよ。

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箱を破ってセットするだけで、お客さんは必要な量を袋に入れていく。
手前の玉ねぎが少なくなると、ガチャガチャ方式で箱の上にあった玉ねぎが自然と流れ出てきます。

お店や出荷元の負担も少ない、とても合理的な方法です(場所は取りますが)。


合理的といえばこの冷凍コーナーでも。

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一瞬ちょっとぎょっとしますが、エビやホタテなどが冷凍ケースにがさっと入れられていて、
同じように必要な量を取るしくみです。


魚介といえば、北欧らしくサーモンも豪快に。

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別の機会でグリルしたサーモン料理をいただいたのですが、
とてもふっくらしていて、日本ではなかなか食べられないおいしさでした。



さて、スウェーデンのスーパーでもパッケージデザインに注目です。

一番気に入ったのはSill(シル)の瓶詰め。
ニシンの小魚を使った酢漬けで、北欧ではポピュラーな食べ物なんです。

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スウェーデンらしい爽やかな配色とかわいい魚が目を引き、
味付けごとに使われている具材をカラフルに表現していて、
直感的にわかりやすくなっていました。


赤い文字で「ICA」とあるのは「イーカ」と読むスーパーの名前で、
つまりプライベートブランドのデザインということにも驚きです。

おみやげに全部買って帰りたいほどでした。


それから妙に気になったのはこちら。

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丸っこい形と食器のデザインがかわいらしくて、
中身がよくわからないまま思わずジャケ買いしてしまいました(笑
調べたら豚の肩肉の缶詰とのこと。



それから日本でも販売されていますが、bliw(ブリュー)のハンドソープも何気ない日用品として置かれています。

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ちょくちょくデザインが変わりますが、毎回北欧らしいかわいらしいデザインが楽しくて、いつもお土産にしています。



最後はスーパーでのリサイクル事情について。

狭小店舗以外のほとんどのスーパーに備え付けられているのが、びん・缶の回収ボックスです。
機械に入れると重さなどでびん・缶・ペットボトルを判別して、
即座につぶされていきます。

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缶は1つあたり1スウェーデンクローナ(約15円)といった具合ですが、
購入時は店頭表示価格に1クローナを上乗せした金額でお会計がされるので、
デポジットのようなものですね。

どんどん投入すると金額が加算されていき最後に緑のボタンを押すと、
合計額がレシートとして出てきて、レジで割引券のようにして使えるという仕組みです。

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(写真は4スウェーデンクローナ)


家庭のごみ箱を圧迫しがちなびん・缶類を、
収集日を待たずに処分できるのはありがたいですよね。
日本の自治体でも10円が戻ってくるこういう機械を何度か見かけましたが(今でもあるんでしょうか?)、
スーパーは買い物ついでなので便利です。

これも日本での採用に一票!


注意点は、カゴやポケットにレシートを入れたままうっかり出し忘れてしまうことや、
あまり大量に持って行きすぎるとホームレスに見えるかもしれないということです(笑
(実際にそういう人がたまにいます)


それから電池のリサイクルもやっています。

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これも気軽にできていいですね!ポケットに入れてスーパーに行けばよいということで、
こちらも勝手に一票入れさせていただきます。



ということでスウェーデン編はここまで。

2回に渡って北欧スーパーマーケット探検をお送りしましたが、いかがだったでしょうか?
観光地ももちろん旅行の目的ですが、
日常が垣間見えるスーパーで日本との違いをあれこれ見つけるのもとても楽しい時間だと思います。

もし北欧に行く機会があれば、スーパーをじっくり探検するのもおすすめですよ!


・プロフィール
和田英朗

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2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、2012年に北欧ヴィンテージ専門のWEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。

年に1回程度、フィンランドスウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、催事にも積極的に出店している。