ぶらり北欧、街あるき 第9回「北欧のショップディスプレイ」
「ぶらり北欧、街あるき」、
第9回は「北欧のショップディスプレイ」です。
買付ではもちろん公共交通も使いますが、
歩いて移動する時間も結構長いものです。
お目当てのアンティークショップに急いでいたとしても、
個性的なディスプレイやセンスの良い外観に思わず足を止めて写真を撮ってしまいます。
そんな、北欧のディスプレイなどをご紹介していきます。
まず冒頭の写真はストックホルム・アーランダ空港内のカフェにて。
400年以上続く伝統工芸のダーラナホースを織り交ぜながら、
スタイリッシュ&モダンな空間に。
市街ではこんなおしゃれなレストランも見かけました。
高い天井とむき出しの配管、ブラック&ホワイト。
クールで洗練された街・ストックホルムならではです。
道端のショップ看板もブラック&ホワイトで。
自転車の街ともいえるストックホルムで、
都市に溶け込みながらさりげなく恰好よくアピールするセンスに惚れこんでしまいました。
一方で、個性的で遊び心のあるディスプレイも特徴。
マネキンを使って通行人をびっくりさせるようなショップが目立ちます。
旧市街・ガムラスタンでは・・・
うわっ!
マネキンにお面を付けた上に、脳の形をしたものをかぶらせていて怖い・・・
よく見るとカモメも帽子をかぶっていてシュールな雰囲気。
すぐ近くでも、マネキンが立っているアンティークショップが。
やっぱり怖いです。
お土産屋さんではちっちゃなサンタクロース・トムテもお出迎え。
怖さはないものの表情がかなりリアルで、
元々観光地ではありますがちょっとしたテーマパークのような感覚も味わえるのがガムラスタンです。
南のセーデルマルム地区でも、古着屋さんの軒先にいらっしゃいましたよ。
この時は、生きている人だとすっかり思っていたので本当にびっくり!!
日本では普通外に置かれていませんからね。
同じくセーデルマルムで、これまた自転車を使った看板+鳥のオブジェ。
奥のキッチュな雑貨屋さんのものです。
結構車道にはみ出しているんですが、
その辺はわりと大胆というか周りも大らかというか。
ストックホルムっ子の気質も感じ取れます。
さて、続いてはヘルシンキにて。
こちらでも軒先に大胆にもトナカイのはく製(?)がいてドキッとさせられます。
セカンドハンドショップではマネキンよりもびっくりする蝋人形らしきおじさんが・・・
国は違えど、ちょっと驚かせてみようという気質はスウェーデンと似ているようです。
日本でもおなじみの2大ブランドのショップにも行ってみました。
marimekkoのメインショップでは、ちょうどunikko柄誕生50周年ということで、
窓ガラスにピンクのunikko柄が貼られていて華やかな雰囲気が満点です。
エスプラナーディ通りのイッタラショップのファサードもパチリ。
ティーマにも使われるイエロー&ブルーが良い色合いです。
古い建物に馴染むようにしてブランドショップが立ち並ぶのも、
この通りの特徴であり景観のよい街並みです。
別の年に行った時のイッタラショップはこちら。
ティーマのマグを照明に仕立てたセンスに脱帽です。
最後は番外編。
ショップではないですが、
ヘルシンキ市街のショッピングセンターで見かけた園芸屋さんのキャンペーン。
3日後が母の日ということもあって、ほほえましくてかわいいカーネーションの着ぐるみを着ていました(笑
赤い花の人もいましたよ!
以前ご紹介したスーパーマーケットもそうですが、
北欧のショップディスプレイも文化や気質の違いが垣間見えてきて、街あるきの醍醐味の1つ。
あてもなくぶらぶらとする、そんな旅も新しい発見があって面白いかもしれませんね。
・プロフィール
和田英朗
2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、2012年に北欧ヴィンテージ専門のWEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。
年に1回程度、フィンランド・スウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、催事にも積極的に出店している。