北欧Nordicshop きまぐれミニコラム

北欧Nordicshopのミニコラム。お買い物につかれたらこのコラムで一服してください。

ぶらり北欧、街あるき 第5回「北欧のお酒事情」

みなさんこんにちは!

「ぶらり北欧、街あるき」、
第5回は「北欧のお酒事情」についてです。

f:id:hokuonordic:20150608101740j:plain




北欧買付中に欠かせないのがごほうびビール。
その日の仕事が終わったら飲めるということをモチベーション(?)にして、
せっせと梱包する毎日です。

そんなお酒好きにとって、北欧のアルコール販売体制は制限があるため油断ができません。

特に厳しいのがスウェーデンです。
スーパーではアルコール度数3.5%以下のお酒しか置けず、
3.5%を超えるお酒は、「Systembolaget(システムボラーゲ)」という国営の酒屋さんで買うしかありません。

f:id:hokuonordic:20150608102111j:plain



というのも、昔スウェーデンでは大酒飲みが多く社会問題化したからで、
1922年には飲酒を禁止するかどうかで国民投票(!)が行われ、
かろうじて禁酒反対派が勝ちましたが、
それ以来厳しい制度が敷かれるようになりました。

やはりバイキングの血を引く荒々しい一面もあるからでしょうか?


システムボラーゲは平日10-18時、土曜日10-15時営業が一般的で、日曜日はなんと休業。
それでも十数年前まではなんと土曜日も閉まっていたようで、少しは緩和されているとのことです。


3.5%のビールもおいしくないわけではないですが、ちょっと物足りないところ。

ということで、買付の合間を縫って計画的に(笑、
システムボラーゲに行くことになります。

店内はひたすらお酒が並んでいて、おつまみなどを売っている雰囲気はありません。

f:id:hokuonordic:20150608102146j:plain



だいたいのお店が、ワインコーナーが一番種類が豊富。

f:id:hokuonordic:20150608102248j:plain



山崎や白州などの日本のウィスキーも見かけましたよ。

f:id:hokuonordic:20150608102301j:plain




ビールはケースごと置かれているだけのスウェーデンらしい合理的な方式で、冷えているのはごくわずかですが、
ビール自体がおいしいせいかぬるくても結構いけます。

f:id:hokuonordic:20150608102320j:plain




金曜日の閉店時刻間際に行くと、週末を控えていることもあってレジには長い行列ができていました。    

f:id:hokuonordic:20150608102338j:plain





システムボラーゲの存在は何となく知っていたものの、
最初の頃はちゃんと調べてはいませんでした。

しかし、ある時招かれた日本人夫婦のお宅でいただいた、7%台の強めのビールが忘れられないほどおいしくて、
それ以来はちゃんと場所を調べて、こんな具合にまとめ買いをするようになってしまいました。

f:id:hokuonordic:20150608102400j:plain


今では買付中だけのお楽しみです。


強めのお酒があると思えば、スーパーでかなり度数の低いビールを売っているのもスウェーデンの特徴。

3.5%があるかと思えば

f:id:hokuonordic:20150608102414j:plain


2.8%や0.5%も。

f:id:hokuonordic:20150608102426j:plain

 

f:id:hokuonordic:20150608102435j:plain



2.2%もあったりと結構刻んできます。

現地の人に聞いたのですが、
2.25%以下はクラスⅠと呼ばれるライトビールで、車社会のスウェーデンではランチビールとして一般的なのだとか(厳密にいって問題が無いかは不明)。



ところ変わってフィンランドです。

人種的に少しおっとり気味なのかスウェーデンよりは少し規制が緩めで、
スーパーでは4.6%までのお酒が買えることになっています。

それ以上の度数のビールやワインなどは、スウェーデン同様に国営の酒屋さん「Alko(アルコ)」で購入します。

f:id:hokuonordic:20150608102524j:plain


(alko=alcoholというそのまんまの名前がちょっと笑えます)

平日は9-20時・土曜日は9-18時営業(日曜日は休み)の店舗が多く、スウェーデンの後に来るとつい便利だな~と思ってしまいます。


4.6%で事足りるのか、ビールの種類は少なめ。
5.2%や5.7%をアルコで売っていますが、スーパーとあまり変わらないですからね。

8%のビールもトライしてみましたが、濃いビールは個人的にスウェーデンの方が味がしっかりしていておいしかったです。



スーパーで4%台が手に入るといっても、
フィンランドではアルコールの販売時間に要注意。
21時を過ぎると販売できない決まりなのです。

ということで、金曜日の20時半頃にスーパーに行ったときはお酒売り場は混乱状態。
みんなが急いでカゴにビールを入れ出すので空箱が散らかっています。

f:id:hokuonordic:20150608102615j:plain



そばには警備員がいて、腕時計を見ながら21時になったら問答無用でシャッターを閉めます。
人がいてもお構いなしで厳格にやり遂げます。

f:id:hokuonordic:20150608102629j:plain




冷蔵庫にも大げさと思えるほど頑丈な鍵がされました。

f:id:hokuonordic:20150608102705j:plain



そしてここでもレジには長蛇の列です!

f:id:hokuonordic:20150608102716j:plain





もう1つの注意点はスーパーへ行くときもパスポートを携帯しておくこと(酒屋さんもです)。
フィンランドではお酒の購入客が30歳未満に見える時は身分証明書の提示を求めても良いという決まりになっています。
レジの脇にもちゃんとそれが示されています。

私も一回だけ求められて、珍しくホテルに置き忘れていてちょっと苦労しました。

日本人は特に若く見られがちなので、現地でお酒を買う際は注意してくださいね。


でもよくよく考えたら、「30歳以下に見えたら」というルールは良いところを突いている気がします。
(フィンランドで飲酒可能な)18歳以上か以下かを見分けるのは難しくても、
18歳の人が30歳以上に見えるということはまず無いので店員さんも聞きやすいですし。

日本のコンビニで、明らかなおじさんが20歳以上のボタンを不服そうに押してお酒・たばこを買っているのに比べたら、良いアイディアなんじゃないでしょうか。


逆に、北欧から見たら日本のコンビニで24時間お酒が買えるのはまずまずのカルチャーショックだと思います。
マナーは別として、屋外でも自由に飲めますし。
(スウェーデンでは公共の場での飲酒は禁止)    
某長距離通勤電車内で立ち飲みしているサラリーマンやお花見を思い浮かべたら、日本はなんだかほのぼのしているなあと思ってしまいました。


 

・プロフィール
和田英朗

f:id:hokuonordic:20150412214251j:plain

 

2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、2012年に北欧ヴィンテージ専門のWEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。

年に1回程度、フィンランドスウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、催事にも積極的に出店している。

 

 

 

 

ぶらり北欧、街あるき 第4回「北欧のスーパーマーケット探検〜スウェーデン編〜」

みなさんこんにちは!

「ぶらり北欧、街あるき」、
第4回は先日のフィンランド編に続き「北欧のスーパーマーケット探検」。今回はスウェーデン編です。

5月上旬まで北欧買付に行ってきたので、その時の写真も交えてご紹介していきます。

f:id:hokuonordic:20150526120259j:plain



ヘルシンキがこじんまりとした街なのに比べて、
ストックホルムはアパートメントが立ち並ぶ大都市でスーパーの数も多め。

特に市街の中心部にあるスーパーは広く品ぞろえも充実していて、デリコーナーも見ているだけで楽しいですよ。

f:id:hokuonordic:20150526120318j:plain



ハムもまるごと並んでいたり、

f:id:hokuonordic:20150526120333j:plain



海外のアニメでしか見たことのないような巨大なチーズも。

f:id:hokuonordic:20150526120341j:plain


スウェーデンの国旗が立っているのは国内産のしるしです。


番号札を取って順番に呼ばれる対面式の販売で、
1人で食べきれなかったりちょっと急いでいたりする場合は、
すぐ近くセルフのデリコーナーも便利です。

f:id:hokuonordic:20150526120352j:plain



写真がいまいちですが野菜だけでも20種類ほど、
マカロニサラダやチーズも数種類ずつあってこちらでも十分すぎるほど。

大きめのお店だとエスニックフードのデリも見かけたり、

f:id:hokuonordic:20150526120400j:plain


ソウルフードのミートボール&マッシュポテトも用意されています。


対面販売のデリは大型店に限られますが、
セルフのデリは中規模以下のスーパーでもフィンランドに比べてよく見かけたので、
ストックホルムは1人暮らし率が高いことがうかがえます。

実際に1人用の食事の量が調整できて便利なので、ホテル滞在の買付中は何度もお世話になりました。



お次は野菜売場。
スウェーデンの食卓に欠かせないハーブをポット売りしているのが目立ちます。

f:id:hokuonordic:20150526120408j:plain



バジル、イタリアンパセリ、ディルなどおなじみのハーブはもちろん、
タイム、オレガノ、ミントなど10種類以上と豊富な品揃えです。

日本のスーパーでは切られてパックされているのが主流ですが、
スポンジに植わったポット式だと長持ちするので使いやすいですよね。

個人的にベランダでハーブを育ててはいますが、日本でももっと取り入れてもらいたいものの1つです。



スウェーデンらしい豪快な売り方の玉ねぎも見かけましたよ。

f:id:hokuonordic:20150526120418j:plain



箱を破ってセットするだけで、お客さんは必要な量を袋に入れていく。
手前の玉ねぎが少なくなると、ガチャガチャ方式で箱の上にあった玉ねぎが自然と流れ出てきます。

お店や出荷元の負担も少ない、とても合理的な方法です(場所は取りますが)。


合理的といえばこの冷凍コーナーでも。

f:id:hokuonordic:20150526120425j:plain


一瞬ちょっとぎょっとしますが、エビやホタテなどが冷凍ケースにがさっと入れられていて、
同じように必要な量を取るしくみです。


魚介といえば、北欧らしくサーモンも豪快に。

f:id:hokuonordic:20150526120437j:plain


別の機会でグリルしたサーモン料理をいただいたのですが、
とてもふっくらしていて、日本ではなかなか食べられないおいしさでした。



さて、スウェーデンのスーパーでもパッケージデザインに注目です。

一番気に入ったのはSill(シル)の瓶詰め。
ニシンの小魚を使った酢漬けで、北欧ではポピュラーな食べ物なんです。

f:id:hokuonordic:20150526120516j:plain



スウェーデンらしい爽やかな配色とかわいい魚が目を引き、
味付けごとに使われている具材をカラフルに表現していて、
直感的にわかりやすくなっていました。


赤い文字で「ICA」とあるのは「イーカ」と読むスーパーの名前で、
つまりプライベートブランドのデザインということにも驚きです。

おみやげに全部買って帰りたいほどでした。


それから妙に気になったのはこちら。

f:id:hokuonordic:20150526120526j:plain


丸っこい形と食器のデザインがかわいらしくて、
中身がよくわからないまま思わずジャケ買いしてしまいました(笑
調べたら豚の肩肉の缶詰とのこと。



それから日本でも販売されていますが、bliw(ブリュー)のハンドソープも何気ない日用品として置かれています。

f:id:hokuonordic:20150526120543j:plain



ちょくちょくデザインが変わりますが、毎回北欧らしいかわいらしいデザインが楽しくて、いつもお土産にしています。



最後はスーパーでのリサイクル事情について。

狭小店舗以外のほとんどのスーパーに備え付けられているのが、びん・缶の回収ボックスです。
機械に入れると重さなどでびん・缶・ペットボトルを判別して、
即座につぶされていきます。

f:id:hokuonordic:20150526120554j:plain



缶は1つあたり1スウェーデンクローナ(約15円)といった具合ですが、
購入時は店頭表示価格に1クローナを上乗せした金額でお会計がされるので、
デポジットのようなものですね。

どんどん投入すると金額が加算されていき最後に緑のボタンを押すと、
合計額がレシートとして出てきて、レジで割引券のようにして使えるという仕組みです。

f:id:hokuonordic:20150526120608j:plain


(写真は4スウェーデンクローナ)


家庭のごみ箱を圧迫しがちなびん・缶類を、
収集日を待たずに処分できるのはありがたいですよね。
日本の自治体でも10円が戻ってくるこういう機械を何度か見かけましたが(今でもあるんでしょうか?)、
スーパーは買い物ついでなので便利です。

これも日本での採用に一票!


注意点は、カゴやポケットにレシートを入れたままうっかり出し忘れてしまうことや、
あまり大量に持って行きすぎるとホームレスに見えるかもしれないということです(笑
(実際にそういう人がたまにいます)


それから電池のリサイクルもやっています。

f:id:hokuonordic:20150526120632j:plain



これも気軽にできていいですね!ポケットに入れてスーパーに行けばよいということで、
こちらも勝手に一票入れさせていただきます。



ということでスウェーデン編はここまで。

2回に渡って北欧スーパーマーケット探検をお送りしましたが、いかがだったでしょうか?
観光地ももちろん旅行の目的ですが、
日常が垣間見えるスーパーで日本との違いをあれこれ見つけるのもとても楽しい時間だと思います。

もし北欧に行く機会があれば、スーパーをじっくり探検するのもおすすめですよ!


・プロフィール
和田英朗

f:id:hokuonordic:20150412214251j:plain

 

2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、2012年に北欧ヴィンテージ専門のWEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。

年に1回程度、フィンランドスウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、催事にも積極的に出店している。

 

 

 

 

ぶらり北欧、街あるき 第3回「北欧のスーパーマーケット探検〜フィンランド編〜」

みなさんこんにちは!

「ぶらり北欧、街あるき」、
第3回は「北欧のスーパーマーケット探検〜フィンランド編〜」です。

日中は買付がメインでなかなか観光ができない中、
晩ごはんの調達がてら立ち寄るスーパーマーケットはお楽しみの1つ。
プライベートの家事では食事全般を担当しているのもあってスーパー自体大好きなのですが、
グッドデザインの宝庫は1時間いても全然飽きないほどです。


今回はヘルシンキの街中のスーパーマーケットをご紹介していきます。

f:id:hokuonordic:20150511211047j:plain


商店の多くが18時前後に閉店してしまう中、特に中心部のスーパーは夜遅くまで営業しています。

ma-la 7-22は月-土曜は7-22時営業、suは日曜日という意味。
「Tervetuloa」=「ようこそ」です。

 

第1回でも別のものをご紹介しましたが、牛乳パックのデザインはどれも秀逸ですね。

f:id:hokuonordic:20150511211123j:plain

 

バターの容器も本当に素敵。

f:id:hokuonordic:20150511211146j:plain


カラフルでかわいらしいけれどうるさくないパッケージに惚れ惚れしてしまいます。

乳製品といえばチーズも。

f:id:hokuonordic:20150511211211j:plain


こちらは左側についている水色の鳥のマークに注目です。
フィンランドの国鳥・白鳥をデザインしており、フィンランド産ということです。

フィンランドでは国産製品への信頼度が高く、
選ぶ時にわかりやすいようになっています。

食の安心・安全はもちろん国内の産業を守るという意味で、ぜひ日本でも採用してもらいたいものですね。


お次は野菜売り場にて。

f:id:hokuonordic:20150511211235j:plain


左のはかりにたくさんある数字のボタンは、野菜や果物の種類に対応しています。

ボタンを押してから野菜をはかりに乗せると、その重さの分の金額とバーコードが印字されたラベルがプリントアウトされ、
自分で袋につめてラベルを貼ってレジへ、という仕組み。
お店・出荷元としては個別に包装しなくて良い上、お客側からすると必要な量に応じて買うことができます。
つまり包装材と食材のムダの両方を減らせるというとても画期的なもの。
ちなみにパンも同じような販売方法です。

エコでサステナブルな暮らしの先頭を行く北欧ならではですね。こちらもぜひ日本で採用を!

 

さて、調味料・保存食コーナーに移動です。

何気ない普通のケチャップですが、ボトルがかわいくて。

f:id:hokuonordic:20150511211301j:plain


ちなみにトマトケチャップはフィンランド語で「Tomaattiketsuppi(トマーッティケツッピ)」と何ともかわいらしい響き。


ケチャップの隣のマスタードのボトルもいい。

f:id:hokuonordic:20150511211331j:plain


マスタード=「Sinappi(シナッピ)」!
フィンランド語と日本語は世界のことばの中で同じグループらしいのですが、
それもあってか日本人からしたらかわいらしい音の言葉がたくさん。ざっくり言ってローマ字読みでOKです。

 

ヘラジカとトナカイの肉の缶詰もフィンランドならではです。

f:id:hokuonordic:20150511211356j:plain


1200〜1300円程度と高額ですが、それでも空港のおみやげコーナーよりは3〜4割ほど安かったです。
ムーミンのチョコやビスケットなどもあるので、スーパーでおみやげを探すのもリーズナブルでおすすめですよ。


さて、最後はびっくり編。

f:id:hokuonordic:20150511211417j:plain


ぎっしり詰まったオリーブが一瓶100〜150円くらいとかなりの安さで、オリーブ好きとしては羨ましい限り。
スペイン産が多いですが、同じEU内だからでしょうね。
第2回でご紹介した、ヘルシンキで豆腐が高いのと逆の現象だと思います。

 

f:id:hokuonordic:20150511211447j:plain

ドングリって食べれるものだったとは...!

 

f:id:hokuonordic:20150511211510j:plain

マッシュルームは拳くらいある超巨大サイズです。(上の段が日本で売っているくらい)

 

f:id:hokuonordic:20150511211550j:plain

そして圧巻のエナジードリンクコーナー!
大きな冷蔵ケース2つに渡ってずらっと、10種類以上の商品名で売られていました。
日本でも最近増えてきましたが、お国柄かもしれませんね。

 

いかがだったでしょうか?
以上はほんの一部ですが、スーパーマーケットに行くだけでも現地で暮らしてみたいと思わせてくれるほどでした。
買付時はホテル滞在ばかりで冷蔵庫も無いので買えるものは限られるのですが、
いつかアパートメントステイをして食材を買い込んで料理を楽しんだり、暮らすような旅をしてみたいと思う今日この頃です。


次回はまた少し違ったスウェーデンのスーパーマーケットをご紹介しますね。
どうぞお楽しみに!

 

・プロフィール
和田英朗

f:id:hokuonordic:20150412214251j:plain


2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、2012年に北欧ヴィンテージ専門のWEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。

年に1回程度、フィンランドスウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、催事にも積極的に出店している。

 

 

 

ぶらり北欧、街あるき 第2回「北欧で見つけたMADE IN JAPAN」

みなさんこんにちは!

「ぶらり北欧、街あるき」、
第2回は「北欧で見つけたMADE IN JAPAN」です。

日本といえばというものから意外なものまで、
街中で目に飛び込んできた日本由来のものをご紹介いたします。


まずは、日本といえば、ということで想像しやすいのはこれ、お寿司屋さんです。

f:id:hokuonordic:20150426165514j:plain


2階のスタイリッシュな北欧インテリアとの対比がおもしろいところ。

ストックホルムのとある地域では数百メートルに1件の割合でよく見かけるお寿司屋さん。
ネタも日本と遜色がないほどの種類が揃っていて日本酒も置いてありました。
店名はなぜか「HIROSHIMA」や「TOKYO」「OKINAWA」など地名パターン多し。

近年和食ブームということもあって、ヘルシンキでもたくさん見かけましたよ。


というわけで、スーパーマーケットにもこういうものが並んでいます。

f:id:hokuonordic:20150426165538j:plain


懐かしいような食卓用の赤いキャップのキッコーマンに、緑のキャップの減塩タイプ。
1リットルのボトルタイプまで普通のスーパーで手に入ります。

 

ビールは1種類ですがこちらのサッポロ。

f:id:hokuonordic:20150426165557j:plain

 

ヘルシンキのスーパーでは豆腐までありました。

f:id:hokuonordic:20150426165613j:plain


ただし、1丁約3.5ユーロ(=約450円)と結構な高級品です。

 

続いて海外で人気といえば、日本のキャラクターですよね。

f:id:hokuonordic:20150426165634j:plain

ストックホルムで開催中のキャラクターイベントの広告です。
よく見ると「JAPAN:KINGDOM OF CHARACTERS」=「日本はキャラクター王国」というキャッチフレーズでした。


ヘルシンキのハンバーガーショップでは、世界中で人気のキティちゃんがガチャガチャで。

f:id:hokuonordic:20150426165650j:plain

 

ストックホルムの路地にあるショップは、その名も「Kawaii」!キティちゃんに加えてリラックマ、トトログッズなどが並んでいましたよ。

f:id:hokuonordic:20150426165709j:plain

 

お次は動物編です。

ヘルシンキの地下鉄駅で、とってもかわいらしい柴犬を見つけたのでお願いしてパチリ。

f:id:hokuonordic:20150426165728j:plain


ヘルシンキで買ったそうですが、違和感なく現地に溶け込んでいるようでした。

でもよく考えたら、地下鉄で犬を連れているのは日本ではありえない光景ですね(笑)


ヘルシンキにあるデパート・ストックマンでは何と錦鯉!

f:id:hokuonordic:20150426165759j:plain


中央駅からほど近い中心部にあるので、ヘルシンキステイの際は探してみてください。
確か1階か地下1階だったと思います。


ストックホルム郊外のフリーマーケットでも意外な動物(?)を発見。

f:id:hokuonordic:20150426165819j:plain

これだけ揃えているということは、売れるんでしょうか??
買付の時に日本から持って行ってみようかな...

 

その他にこんなMADE IN JAPANがありましたよ。

1件しか見ていませんが、ヘルシンキではカラオケバー。

f:id:hokuonordic:20150426165840j:plain


ストックホルム中央駅の地下街ではこちら。

f:id:hokuonordic:20150426165858j:plain


へえ、と思って調べてみると、スウェーデンストックホルムだけで4店舗、その他地域で3店舗の合計7店舗も。
ヨーロッパ11ヶ国に進出済みだそうです。無印さんすごい!


最後は日本車です。

f:id:hokuonordic:20150426165916j:plain

ホンダのフィットですね。
北欧はフォルクスワーゲンボルボなど欧州車が多いですが、
トヨタ、日産、スズキなど日本車もたくさん走っていて、
心強いというか誇らしい気分です。頑張れ日本企業。

 

これ以外にもたくさんのMADE IN JAPANが見つかる北欧。
普段日本で何気なく目にしていても、異国の地で見ると嬉しいものです。


今回ご紹介したものとは少し違いますが、
マリメッコでは昔から日本人デザイナーを採用していたり、
アラビアなどの陶磁器メーカーでは日本のやきものから影響を受けていたりと、
日本と北欧の感性には近いものがあるかもしれません。

だからこそ、日本でも北欧のプロダクトが受け入れられているんでしょうね。

これからもMADE IN JAPANが北欧で活躍してくれればと思います。

 

 

・プロフィール
和田英朗

f:id:hokuonordic:20150412214251j:plain


2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、2012年に北欧ヴィンテージ専門の

WEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。

年に1回程度、フィンランドスウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、
催事にも積極的に出店している。

 

 

 

 

ぶらり北欧、街あるき 第1回 北欧の街で見つけたグッドデザイン

みなさんこんにちは!

「ぶらり北欧、街あるき」と題して送るミニコラム。
北欧ヴィンテージのWEBSHOP「ピップリ」を運営する、
私ワダがお届けいたします。

内容は主に、北欧での買付中に目にしたもの、触れたもの。

北欧の人々が日常で接していることの中に、
北欧ならではの優れたデザインやかわいらしさがあったり、
落ち着いた空気や人々の心、そしてヴィンテージ食器のお買いものなどについてあれこれと綴っていきたいと思います。


第1回は、北欧の街で見つけたグッドデザインをご紹介。

現地の人々にとっては当たり前のことでも、
日本から来た人間にとってはちょっとした感動の宝庫です。


まずは、行きのFINNAIR機内にて。

食事前に配られたお手拭きなどのデザインに惚れ惚れ。

f:id:hokuonordic:20150412213909j:plain


フィンランドのナショナルカラーである青の使い方が秀逸で、
使うのがもったいないほどでした。


フィンランドの牛乳パックには、こんなデザインが。

f:id:hokuonordic:20150412213932j:plain


「maito」=牛乳でそのままなのですが、
日本に持って帰りたくなるほどのかわいらしいデザイン。
いいなあ、フィンランドの人。

ちなみにコーヒー用の小さなテトラパックはさらにかわいかったですよ。

f:id:hokuonordic:20150412213954j:plain

 

ヘルシンキの港では、桟橋に掲げられた船のマークが素敵でした。

f:id:hokuonordic:20150412214017j:plain

 

続いてスウェーデン編。

どこにでもある普通のポストがとっても良い感じなんです。

f:id:hokuonordic:20150412214038j:plain

黄色と青の国旗カラーですが、派手ではない色のくすみ加減が絶妙です。
横についている王冠とホルンの郵便局マークもかわいい。


とある公園内のカフェは、スウェーデンらしい赤い壁の建物に、
これまた黄色と青のマークが。

f:id:hokuonordic:20150412214111j:plain

スウェーデンでは国旗カラーのものをよく目にします。
IKEAもそうですしね。

 

ホームセンターでは、クールな消火器を見つけましたよ。

f:id:hokuonordic:20150412214136j:plain

赤もあったけれど、白と黒がくやしいくらいかっこいい。
日本はおそらく消防法で赤以外は不可能でしょう。


トイレの性別のサインも、シンプルでスタイリッシュ。

f:id:hokuonordic:20150412214205j:plain

 

かと思えば、街中にはこんなかわいらしい売店もところどころに建っていました。

f:id:hokuonordic:20150412214223j:plain


家具や食器もそうですが、
シンプルでモダンなイメージがある一方で、
レトロでかわいらしいデザインも溶け込んでいる北欧。


無駄なものをそぎ落とし、
落ち着いた空気がそこらじゅうに広がっている北欧の街中は、
とても心地よい気持ちになれる場所です。

 

 

・プロフィール
和田英朗

f:id:hokuonordic:20150412214251j:plain


2007年から都内某インテリアショップに勤務、店長を歴任。
その時に出会った北欧食器に強く惹かれ、
2012年に北欧ヴィンテージ専門のWEBSHOP「pippuri(ピップリ) http://www.pippuri.jp/」を立ち上げる。

年に1回程度、フィンランドスウェーデンにて現地買付を行い、
1950〜80年代ならではの素朴な北欧デザインの素晴らしさを伝えるべく、
催事にも積極的に出店している。

 

北欧Nordicshop きまぐれミニコラム   はじまります。

いろいろな特集コラムを掲載します。

お買いものに疲れたら、このコラムで一服して下さい。

f:id:hokuonordic:20150331164610j:plain